2007.10.01成熟化へ向かうウェブサイト
近頃、 ウェブサイトが成熟してきたと痛感することしきりである。
見やすさ、使いやすさ、予期せぬ驚きなどの点で、 多くのウェブサイトが予想を超えた配慮をしているのがよくわかる。以前ならば、中途半端さやものたりなさが目立ったが、 最近はかなり細やかなデザインや心遣いが行われていて、ユーザーの進化とともにつくる側も成熟しているのだなあと感じるのだ。
たとえば……。
私はインターネットでよくレシピの検索をするのだが、 最近グーグルを使って驚いた。グーグルで「レシピ」と入力すると、検索結果のトップにふたつのボックスが現れる。そのボックスで、 「何風の料理」で「どのコース」であるかを選択すると(たとえば「ギリシャ料理」の「アペタイザー」)、次の検索結果リストには、 絵付きでギリシャ料理のアペタイザーのリンクが数々現れるのである。絵をざっと見て、 なんだかおいしそうなものを選んでクリックすれば、今度はレシピそのものが出てくる。クリック数を3つほど節約できた気分である。
このサービスは日本版グーグルではまだやっていないようだが、 検索エンジンがユーザーにとっての使いやすさに配慮して、 どうすればクリック数を最小限にしながら目的を果たせるかを実現したものである。
実は、最初の検索結果で気に入ったものが見つからなければ、 さらに細かくレシピの検索条件を限定できるボックスも現れる。何分くらいでできるものを探しているのか、 メインの材料は何かなどを入力するのだ。するとより要望に添ったレシピが現れる。
あるいは、私がしばしば使う別のレシピ・サイト、「エピキュリアス」 をよく見てみよう。これまでは、レシピのデータベースは背後に隠されていて、求めるレシピにたどり着くには、材料(牛肉、 サーモンなど)を検索ボックスに入力するか、スピード料理、メインコースなどのカテゴリーで探すしかなかった。
ところが最近は、 何となくこのサイトに行けば今晩の料理がうまくできそうな気分になる仕掛けがたくさんある。たとえば、スピード料理、グローバル・ クッキング、季節料理、低カロリーなど、実に興味をそそられるカテゴリーに加え、有名シェフが登場するビデオがある。シェフたちは、 まるで料理学校のようにていねいに調理方法を見せながら、手取り足取りにレシピを伝授してくれるのである。
探すものがはっきりしていればいいが、「今晩何食べよう……?」 と途方に暮れている日はたくさんある。そんな時に手助けになってくれるこのようなサイトというのは、実にありがたいではないか。
上記は無料でアクセスできるレシピ・サイトだが、有料のサイトもたくさんある。 私自身は使ったことはないが、中でも評判がいいのは「ベター・ホームズ&ガーデンズ」という有名な雑誌のレシピ・サイトで、 レシピはもとより、各レシピについているショッピング・リストが優れものだそうである。レシピを選んで「今晩はこれにしよう!」 と決めたところで、それまでに材料を買いそろえねばならない。その際に、このショッピング・リストをプリントアウトすればいいだけだ。 しかもそのリストは、野菜、果物、肉類、魚類、スパイスなどに分類されていて、 スーパーで買い物する時にはそれぞれのコーナーで買うべきものがすぐわかる仕組みだ。何とも粋な配慮ではないだろうか。
上述したのはレシピ・サイトの例だが、 他のサイトでも驚くような配慮が見られることが多くなった。ユーザーの使いやすさをどこまで想像できるのか。 ウェブサイトを成熟できるかどうかは、その一点にかかっている。
参考:
Google Base レシピ検索ページ
http://www.google.com/base/search?a_n0=recipes&a_y0=9&nd=1&showrefine=1&hl=en&gl=us





