2008.07.01ますます細やかになる旅行関連サイト
旅行関連のサイトやサービスが面白くなってきている。
先だってあるヨーロッパのテクノロジー会議に出たら、そこで小さなカードを渡された。 「無料エスコートサービス」 と印刷されていて、ちょっと若者風、クラブ風のデザインである。 そこに記されているURLを入力すると、出てきたのは、会議が開かれているコペンハーゲンの町情報だった。
この会議は、 テクノロジー関係者の中でも、 ちょっとデザインに関心があったり、 インタラクションやプロダクトに繋がっているような人々が数100人参加していたのだが、そのサイトは会議の参加者用にカスタマイズされ、 おいしいレストランや夜行きたいしゃれたバー、おすすめのデパート、コンサートなどの情報が載っているのである。
旅行サイトはいろいろ利用するが、 このサービス、 アンライク・ネット(www.unlike.net)がうまいと思ったのは、 選び抜かれた情報だけを掲載している点。ただでさえ、知らない土地に行く際には、 サイトで見つけたレストランやホテルなどが自分の好みに合っているのか、疑わしいものである。いくつものサイトをあれこれ比べ、 多大な時間を費やしてやっと、「ここならどうにか大丈夫そう」といった情報に行き着く。 今でも女性誌の旅行特集などがありがたがられるのは、好みにあった場所がすぐわかるからである。
このアンライク・ ネットは、 基本的にはベルリンを拠点にして、ベルリン情報を中心に提供しているようだが、 自分たちのネットワーク内に入ってくるような集まり、つまり今回のテクノロジー会議のようなものが開かれると、 参加者が好きそうなその場所の情報をいろいろ集めて、それだけで独立したサイトを作っているようなのである。
助かるのは、 選ばれた店情報だけでなく、 その店を呼び出すと大きな地図が同時に出てきて、店自身のサイトへ行ったり、 地図サイトを立ち上げたりする必要がないことである。 アンライク・ネットは、 ちょっとエッジなことが好きそうな人々のコミュニティーを作ろうとしているらしく、 情報を投稿することも可能になっている。 どこかへ行った時の旅程をシェアするというしくみだ。携帯でもアクセス可能で、 使い勝手がいい。
このサイトを見ていると再確認させられるのは、 ウェブには紙面の制限がないとは言え、 今やわれわれはたくさんの情報を見せられるのにウンザリしている、という事実である。 たくさんはもはやお得、ではない。 もっと自分にあったものを探す方法が知りたいと思うわけである。
もうひとつ、 旅行関連で面白いサイトは、 ドップラーというサービス(www.dopplr.com)。 これはたくさん旅行をする人々のコミュニティー・ サイトという位置づけで、自分がいつ、 どこへ行くといった内容を入力しておくと、 自分の仲間が偶然その町に行っているのがわかったりする。「じゃあ、 ご飯でも食べようか」というアレンジが簡単にできるわけだ。
このサイトはヨーロッパ生まれらしく、 ちょっとおしゃれで美しい作りになっていて、 最近、 サイトと同じような雰囲気のホテル・チェーンを検索してくれるサービスが新たに加わった。 行き先がわかると、すぐに 「こういったホテルがあります」というホテルのリストが出てくるのである。
それ以外にも、 仲間が提供してくれる 「あそこはおいしかった」といったようなレストラン情報も役に立つ。 そういう意味では、 自分の好みにあった旅行情報を探すための早道と言ってもいいだろう。
ウェブが少しずつ変わっている、 それを実感する最近の動きである。




