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2008.08.01オバマ候補がインターネットで人気のあるわけ

日本にいるあなたも、実はオバマの支持者になることができる。 Twitter(トゥイッター)というサイトで、オバマが運営しているアカウントに 「フォロアー」として登録しさえすればいい。

Twitterというのは、新しいタイプのブログで、日本では「つぶやきブログ」、 アメリカでは「マイクロ・ブログ」と呼ばれるものである。これまでのブログは文字制限がなかったが、 このTwitterはたった140文字。ほんのちょっとした思いを綴るくらいのことしかできない。

ところが、このちょっとした思いの手軽さが受けて、Twitterは今人気のサービスになっている。かくしてアメリカ民主党の大統領候補、 バラク・オバマもそのユーザーというわけだ。Twitterのユーザーは、自分の知り合いや気になるセレブ、 あるいはオバマなど政治家の「フォロアー(ウォッチャー)」となれば、 その人物のつぶやきを読むことができるというしくみである。

オバマのTwitterでは、彼が今、どこにいるとか、何をしているとか、 どんなことを考えているかというのが、刻々とわかるようになっている。 それと同時にもっと詳細にわたる政策提案などへのリンクも、そこにアップされていたりするので、便利だ。

だが、ここでやりたいのはTwitterの紹介ではない。インターネットにおけるオバマの巧みさ、細やかさである。

オバマのフォロアーになると上記したが、驚くことに彼のフォロアーになると、 すぐさま彼も私のフォロアーになってくるのだ。広報やファンへのサービスも兼ねてTwitterに登録しているセレブは数あれど、 すぐに向こうからも同じようにフォロアーになってくる場合はあまりない。 ウォッチャーやファンというのは一方的なものと思うのが普通だが、こうして同じように返してこられると、 ファンなら感激するだろうし、ウォッチャーならば感心する。

オバマのインターネットの細やかな対応ぶりについては、よく語られるところだ。 どの大統領候補もウェブサイトを持っているし、今やSNS (ソーシャル・ネットワークサイト) でアカウントを持つのは当たり前のことになった。だが、オバマが他の候補と異なるのは、ただ持つだけでなく、 ひと味違った工夫があるからとされている。

たとえば、どの候補もウェブサイトを通じて選挙資金の寄付を募っているのだが、 対立候補の共和党候補者ジョン・マッケインのサイトでは寄付が前面に出ているのに対して、 オバマのサイトではまずはオバマ支持者の仲間に入ろう、その後でできるならば寄付をしようという微妙な違いが見えると言われている。

あるいは、オバマは最近、 フェイスブックやマイスペースなどのSNSにアカウントを持つだけではなく、自らSNSサイト、マイ・バラクオバマ・ ドットコムを立ち上げ、支持者がその中でそれぞれのアカウントを持ってグループを運営するということを可能にしている。 支持者たちを一元化してひとまとめにするやり方ではなく、 支持者たちがそれぞれに活動しやすいプラットフォームを作ることが候補者の役目だと考えているわけだ。 政治家のアプローチとしては、非常に新しいと言える。

また、彼自身のサイトにいくと、 オバマにアクセスするための他のいろいろな方法が羅列されているのにも感心する。フェイスブックやマイスペースだけでなく、 フリッカー、アジア系SNS、ラテン系SNS、モバイルサイトなど、20ほどの選択肢がある。これだけでも、 候補者の新しさが感じられるというものだ。これを見てからマッケインのサイトを見ると、どうしても古風な感じが拭えないのだ。

インターネット上のアピールでは、ただそこにいるだけでなく、細やかな対応、 ユーザーが予想していないようなレスポンスが大きな効果を呼ぶという、その好例がオバマのやり方と言える。もちろん、 こうした細々としたインターネット上の活動をオバマ自身が運営しているわけはなく、オバマ陣営の担当者がやっているのに過ぎない。 それでも、これがどんな効果を呼ぶか、オバマの支持者に若いインターネット・ユーザーが多いという事実が、それを裏付けている。